「反日」は“正義”ではない

 

大韓民国は、1948年の建国以来、

「反共」と「反日」をアイディンティティーとしてきた。

 

然し、1993年のソ連解体、冷戦終結により、

「反共」の旗は降ろされ、

韓国のアイディンティティーは「反日」が唯一のものとなった。

 

つまり建国以来、74年間、

約2世代に亘って「反日教育」が行われた結果、

本来国民の鏡であるべき、国会議員や大学教授迄、

「『反日』が何よりにも優る正義」と認識するに行ったのであろう。

 

「日本は兄貴」日本議員の妄言が波紋…韓日議員連盟所属議員「強い遺憾」

中央日報日本語版 85() 

「日本は兄貴分だ」と述べた日本議員の妄言に、2年半ぶりに再開された韓日両国間議会交流に冷や水が浴びせられた。

日本を訪れた韓日議員連盟所属の与野議員は深い遺憾の声を出した。

 問題の発言は衛藤征四郎衆議院議員が4日、日本記者団と会った席だった。

衛藤議員は韓日間友好関係を篤実にしようという趣旨で作られた「韓日議員連盟」の日本側パートナー「日韓議員連盟」の所属だ。

 

   朝日新聞は話の流れの一部を切り取り、「問題化」させることが常であり、衛藤議員の発言とされるものも、話の流れの前後を無視して“切り取り”したものである可能性が高い。

 

自民党でも最大派閥である安倍晋三元首相が率いた安倍派の最高顧問で、影響力がある。自民党内の親韓派としても分類される要人で、衆議院副議長を務めていたこともある。

 

   私の知る衛藤議員は、「保守派」であり、「親韓派」の人物であり、韓国を貶める言辞を発する人物ではない。

 

私は日韓関係を、「歴史的、文化的には朝鮮が兄貴分、日本が弟分であるが、近現代では弟が成功し、兄である朝鮮を助け続けてきた。韓国人もそれを認めるべきだ」と言っている。

衛藤議員も同様の論旨の中で「日本が兄貴分」と言ったのだろう。

産業技術の交流などを観れば、「日本が兄貴分」であることは誤りではない。

敢えて言えば、ポスコは八幡製鉄の、現代は三菱グループの、SAMSUNGPANASONICの資金支援と技術援助で今日がある。

それ等、韓国企業の恩人企業である、「八幡製鉄(元日本製鉄)」「三菱重工」などは、韓国社会に在って、「戦犯企業」として指弾されている。

これこそ、“恩を仇で返す”所業ではないのか。

 

 5日、朝日新聞によると、衛藤議員は前日党会合後に記者団と会い、韓日関係に関連した質問を受けて「韓国はある意味では兄弟国。はっきり言って、日本は兄貴分だ」と述べた。あわせて「韓国ともしっかり連携し、協調し、韓国をしっかり見守り、指導するんだという大きな度量をもって日韓関係を構築するべきだ」と強調した。

 

   文在寅政権の韓国は、国際的なルールである、「国際法=条約や協約」を無視して、国内法によって日韓関係に対処し日韓関係を、「氷河期」にまで貶めた。

それを解決し日韓関係を正常化するためには、「韓国ともしっかり連携し、協調し、韓国をしっかり見守り、指導するんだ・・・という大きな度量をもって日韓関係を構築するべきだ」と言う論旨であるのだろう。

韓国に対する思いやりである。

 

 日本が兄貴分である理由に対して、衛藤議員は日帝強占期時代を持ち出した。衛藤議員は「我が国はかつて韓国を植民地にした時がある」とし「そこを考えた時に、韓国は日本に対してある意味、兄貴分みたいなものがある」と説明した。 記者から「日韓関係は対等ではないのか」と質問を受けても衛藤議員は同じ立場を繰り返した。

 

   日韓併合は、「日本が朝鮮半島を植民地にした条約」と誤解され伝えられているが・・・

 

この時代、朝鮮半島は旧弊を脱し、

「四民平等」が実現したことにより、奴婢であった過半の朝鮮人は基本的人権を獲得した。

公教育機関が整備され、「文盲率」が大幅に改善された。

社会公共財(インフラ)が整備され、移動の便は大幅に改善され、

潅漑排水事業の施工により、食糧事情が大幅に改善され、日本本土への移出も可能となった。

 

それらに要した資金の殆どは、朝鮮人から徴収したものではなく日本国民の血税から支出されたものであった。

 

また、地方自治制度が施行され、朝鮮人に民主主義が認識された。

そのことを知れば、日本は朝鮮人に対する「近現代化の教師」ということができるが、衛藤議員はそれを、「兄貴分」と言う言い方で表現したのであろう。

 

「日本国民は日米関係を対等だと思っているか」としながら「僕は思っていない」と明らかにした。また「同じように日韓関係は対等だと韓国が思っていると、僕は思っていない」としながら「日本は常に指導的な立場に立ってしかるべきだ」と言葉を繋いだ。続いて「経済力にしろ、戦後日本の国際的地位にしろ、国際機関における地位にしろ、あらゆる面からしても、韓国よりも日本が上位にあると思う」と主張した。

 

   私の前世代の日本人は、

日韓併合時代の日本の国民は“一等国民”、朝鮮人や台湾人は“二等国民”と認識していたことは否めない。

しかし我々の世代は、日韓両国民は平等と認識している。

 

日本では、兄貴分や弟分と呼ぶことは間々あるが、韓国に於ける、「長幼の序」ほど厳格なものではないことも知るべきである。

 

一方で、韓国民の大部分が、日本は「戦犯国」であり、日本人を野蛮な、「劣等国民」と認識していることも知っている。

 

NOJAPANムーブメントなどはその様な韓国民の認識から起きたものであることも知っている。

しかし我々は、それを言挙げしない。

 

 ◆韓日議員連盟所属議員「強い遺憾」

 3日、韓日議会の交流を回復する次元で2泊3日の日程で日本を訪れていた韓日議員連盟所属の与野議員は懸念を表わした。衛藤議員が発言した4日、東京参議院議員会館で韓日議員連盟議員10人は日本議員と合同会議を開いていたためだ。合同会議は約2年半ぶりのことで、この席で両国議員は「ビザ免除再開」のために努力しようとことで意見を一致させていた。

 

   日本政府は、日韓両国が加盟している「ワッセナー・アレンジメント」の規約に基づき、「輸出個別審査」を実施した。

もし、ワッセナー・アレンジメントの規約を韓国が遵守し、日韓定期協議が行われていれば、「輸出個別審査」の必要はなかったのかもしれない。

 

日本政府は、チェンマイイニシアティブに基づき、「日韓通貨スワップ」を開始し、日本政府の好意でその総額は“700億ドル”にまで達した。

通貨スワップ協定は、時限協定であるが、時限が来ても韓国側の延長要請が無いため,順次協定期限が到来し、通貨スワップの総ては存在しなくなった。

 

私は、韓国政府要人が、「日韓通貨スワップなど必要ない」と言っていたことを鮮明に記憶している。

 

慰安婦問題、徴用工問題に至っては、韓国側が“捏造”した問題である。

 

 幹事長である尹昊重(ユン・ホジュン)議員(共に民主党)は5日午前、東京帝国ホテルで開かれた懇談会で衛藤議員の発言に強い遺憾を表わした。尹議員は「このような認識がここ10年で日本からよく聞かれたことに対して懸念している」と述べた。その一方で韓日議員連盟次元の抗議や謝罪要求に対しては「単独で決めることではない。相談して決める」として線を引いた。

 

   李明博大統領の任期末に、「天皇陛下にたいする“土下座”発言」があり、

朴槿恵政権のJAPANNOTHING(日本無視)」があり、

文在寅政権の、「国際法無視」の対日政策があった。

 

それに対して日本人は、韓国人を「恩知らず」と認識していたことは否めない。

 

 金漢正(キム・ハンジョン)議員(共に民主党)は衛藤議員の発言が「失言」としながら「歴史に対する反省どころか合理化態度を見せるのは決して日本にもプラスにならない」と指摘した。

 

   冒頭に述べたが、朝日新聞は、日韓関係が正常化されることを“望んでいない”ようである。

 

金漢正議員の態度は、朝日新聞の目論見が現実化されたという事だ。

もしかすると金漢正議員が共に民主党所属であることを勘案すれば、

朝日新聞と共に民主党の“共同謀議”による問題化であるとも推測可能である。

 

李亮寿(イ・ヤンス)議員(国民の力)も「非常に不適切な発言で謝罪が必要だ」と強く語調で話した。あわせて「韓日両国が善隣友好関係を今後も増進していき良好な関係を維持していくためには政治家の思慮深い態度と言動が必要だ」と衛藤議員を突いた。

 

   この程度の言辞を問題とするならば、韓国内での日本に対する、「戦犯国」のレッテル貼りや、旭日旗を「戦犯旗」と称するなどは、日本に対する最大限の侮辱であり、「韓日両国が善隣友好関係を今後も増進していき良好な関係を維持していくためには政治家の思慮深い態度と言動が必要」である故、まず韓国側が改善すべきである。

 

 梁香子(ヤン・ヒャンジャ)議員(無所属)は個人の意見であることを前提に「このような妄言は単にミスというよりは計画された言葉ではないだろうか」とし「それを裏付けるのが後に植民地状況を言及したこと」と非難した。梁議員は「韓日議員連盟次元ですぐに謝罪を要請するべき」と主張した。

 

   抑々、韓国に於ける「日韓併合時代」の認識そのものが大間違いである。

 

「日韓併合時代」の朝鮮半島には植民地の形態は無く、朝鮮半島の近現代化が実現した時代であった。しかも、朝鮮半島の近現代化に必要な資金や資源の総ては日本から支給されたのである。

 

日韓併合時代の実態を正確に把握すれば、梁香子議員の認識に訂正の必要があることが理解できるはずだ。