蒋介石は「以徳、報怨」と言ったが・・・

 

中国共産党の大量粛清は、

文化大革命の惨禍は、

天安門広場の惨劇は、

中国ではどう教えられているのであろう。

 

毛沢東が、佐々木社会党委員長に対し、

「皇軍には感謝している」と言ったことを中国人は記憶しているのだろうか。

 

1952年の日中共同声明発出以降、

4兆円とも8兆円ともいわれる日本のODAが、

中華人民共和国に注がれたことを忘れていないのだろうか。

 

蒋介石は、

「仇に報いるに恩を以て・・・」と言ったが・・・

 

現代の中国人や韓国人は「恩に報いるに仇を以て」するようである。

此れこそ、“反吐”が出る行いである。

 

中国メディアが靖国参拝を「吐き気がする」と猛批判=「ドイツから10万キロは遅れている」とも

Record China   20211020()

20211018日、中国国営・新華社系の「環球雑誌」副編集長が開設したアカウント「牛弾琴」は、「日本のこのことは吐き気がする」と題し、日本の政治家による靖国神社参拝を激しく非難する評論記事を掲載した。以下はその概要。

 

〇 歴史を知らず真実を認めようとせず、中国共産党に迎合する輩の存在こそ「吐き気を催す」、件の副編集長は、毛沢東は「皇軍に感謝していたことを知らないのか」。

 

101718日に靖国神社で秋季例大祭が行われ、岸田文雄首相が首相名義で真榊(まさかき)を奉納した。

そして、安倍晋三元首相、菅義偉前首相の2人はそれぞれ靖国神社に参拝した。

首相のうちは国際的な影響を配慮して真榊を奉納し、首相の座から離れたら「偽装」を解いて参拝しに行くのである。

安倍氏は退任後して3日目に靖国参拝を行い、菅氏も今月退任したばかりなのにもう参拝した。しかも「前内閣総理大臣」として記帳したのだ。

 

〇 総理大臣は、護国神社に参拝し、「英霊に平和を誓う」ことをその職務の一つとしてきた。1985年に中国共産党が突然「靖国問題」を提起するまで、天皇陛下も内閣総理大臣も靖国神社に公式参拝することが恒例であった。

現在でも春秋の例大祭には、勅使が陛下を代参している。

中曽根内閣の頃、中国の胡耀邦の願いを入れて、首相・官房長官及び防衛相の公式参拝を控えて今日に至っている。

首相退任後、いずれの神社仏閣にお参りすることも、信教の自由の国である日本国の社会は認めている。

 

靖国神社についていまさら言うまでもないが、中国政府の公式な定義は「軍国主義が侵略戦争を発動する上での精神的な道具かつ重要な象徴であり、今なお侵略戦争で重罪を負った14人のA級戦犯が祭られている」というものである。

 

〇 靖国神社は、維新の際に非業に倒れられた坂本龍馬等、戊辰戦争・西南戦争の二度の内戦で戦場に倒れた者、日清・日露の両戦役の戦死者、第1次大戦の犠牲者、更に第2次大戦(太平洋戦争及び日中戦争)で戦陣に倒れた者及び、東京裁判で死刑に処された方々の「霊璽簿」を御霊としてお祀りしている。

靖国神社は韓国や中国が言う「戦争礼賛」の場所ではない。

日本人が、護国の英霊に感謝の誠をささげ、「平和を祈願」する神聖な場所である。

本来であれば、靖国神社は、韓国の顕忠院や各国の無名戦士の墓などと同様に、国家護持が相当である。

 

≪余談≫

私は、昭和50年代に、県議会で「靖国神社の国家護持を求める決議書」の採択に尽力したが、その決議は国会に送達されたはずだが、その後、「靖国国家護持法」が審議されたとは聞いていない。

 

もし、ドイツの首相がヒトラーやゲーリング、ゲッベルスの位牌に参拝するようなことがあれば世界は騒然とするだろう。もちろんドイツの法律に反することになり、首相は謝罪の上その座を追われることになる。ところが日本では首相名義で真榊を奉納し、首相を辞めたら参拝するという行動が多くの反対を受けないばかりか、政治的に正しいとさえ認識する人が多く存在するのだ。

 

〇 ドイツ政府は、ナチス党を犯罪集団として断罪している。

従って、ナチス党の幹部であるヒトラーやゲーリンク・ゲッペルスは国家の犯罪者であるが・・・

靖国の英霊は国家の犯罪者ではなく、所謂A級戦犯であって絞首刑に処せられた東条英機大将他の7名の方々も、主権回復後の日本国の国会において名誉が回復されている。

そのことは、戦争当事者である連合諸国も承認していることである。

今になって、戦争当事者でもない中華人民共和国や大韓民国からとやかく言われる謂れはない。

 

その背景には二つの理由があると思われる。一つ目は米国のダブルスタンダードだ。日本の戦略的価値を考えて靖国参拝に目をつぶるばかりか、日本の政治家が中国や韓国を刺激する様子を喜々として見ているのだ。

 

〇 米国は日本の正面の敵であったが、他の連合国と共にサンフランシスコ講和条約に署名することによって第2次大戦(太平洋戦争)の清算を行っている。

さらに、太平洋で日本海軍と真正面で戦った

米国海軍のチェスター・ウイリアム・ニミッツ提督は、

ペリュリューの日本軍兵士慰霊碑に、

諸国から訪れる旅人たちよ この島を守るために日本軍人が
いかに勇敢な愛国心をもって戦い そして玉砕したかを伝えられよ
          米太平洋艦隊司令長官 CW.ニミッツ
 

と、日本兵の勇敢を称える碑文を寄せている。

言うまでもないことだが、ペリュリュー島の英雄たちも靖国神社に祀られている。

 

二つ目は、日本人の集団的記憶喪失である。

教科書を変更し、慰安婦を否定し、靖国神社を参拝するのは、歴史を極力回避しようとし、全く懺悔の意識をもたないことの表れである。

 

〇 日本人は、歴史は真実に基づいて学ぶものであると承知している。

反日・日本人が創作した「従軍慰安婦」の存在は否定しているが、「慰安婦」の存 在を否定していない。

第二次大戦の敗戦は、子々孫々まで語り継がれる日本の悲劇的歴史であり忘れることはない。

先の大戦を忘れない所作の一つが「靖国神社」や各県に鎮座する「護国神社」への参拝である。

 

一方、ドイツでは数日前に、100歳の元ナチス党員がアウシュビッツでのホロコーストに携わったとして有罪判決を受けた。

 

〇 ドイツ国は、「ナチス党」が犯罪集団であると規定し「アウシュビッツでのユダヤ人虐殺」などの犯罪を全てナチス党に押し付けている。

 

ナチス党が国民の投票でドイツの第一党となり,党首のアドルフ・ヒトラーを首相に就任させ、ヒトラーの独裁を許したのもドイツ国民であることを忘れたかの如くである。

 

記事にある100歳の元ナチス党員とは、アウシュビッツ収容所で、処刑者名簿を記載していた人の事であろう。

組織の一員として、名簿を作成したものが罪に問われることが如何におかしなことか考えてみるだけで“反吐”が出る

 

100歳になっても許されることはなく、アウシュビッツで働いていたというだけで、具体的な犯罪の証拠がなかったとしても有罪認定された。

歴史観という点において、日本は少なくともドイツから10万キロは遅れているのである。

 

〇 100歳に喃々とする元事務職員を、有罪とするドイツの法律の執行は如何なものか。

日本人のセンスと、ドイツ人のセンスとは10万キロどころか永遠に交わらないであろう。