韓国は、日本と同等に豊かになった
“敵は本能寺にあり”

 

日本が「失われた30年」を経験している間、

韓国は、日本の経済停滞を尻目に、経済発展を続けてきた。

 

その結果、日韓両国民の所得の平均値は大差なくなったようである。

つまり、日韓両国の国家としてのGDP31であるが、

国民一人当たりのGDPでは遜色がなくなったということである。

 

韓国人の嘆きは、

「文化に優れた韓国が、何故野蛮な日本人より貧しいのか)という点にあったが、

日本の豊かさと韓国の豊かさは

(国民一人当たりGDPに換算すれば)対等になった。

 

韓国人は、対日劣等感を払拭し、国内における所得格差を解消すべき時である。

将に“敵は本能寺にあり”である。

 

韓国の元国会議長が「日本を理解しよう」と主張=韓国ネットで反発「日本の政治家かと」

Record china2020918()

 

2020917日、韓国日報は「菅義偉首相時代の開幕に合わせ、韓国の元国会議長らが最悪の日韓関係に対して苦言を呈した」と報じた。

 

記事によると、駐米特派員出身ジャーナリストの会「米韓クラブ」が同日発行した外交安全保障専門季刊誌「米韓ジャーナル」には、過去に韓国の国会議長を務めた林采正氏、金炯オ氏、鄭義和氏、文喜相氏へのインタビューが掲載されている。

 

インタビューで文氏は「日韓関係が放置されるのは、両国にとって百害あって一利なし。両国の指導者は無責任であり、両国の国民に被害を与える。直ちに解決に乗り出さなければ、歴史に大きな罪を犯す」と指摘した。

 

鄭氏は「日本はかつて韓国に悪いことをたくさんしたが、70年の歳月が過ぎた今日では、許して和解する姿勢を持たなければならない。われわれの主張も重要だが、『易地思之(相手の立場に立って考えること)』の姿勢で日本を理解しようとする姿勢も必要だ」と助言した。

 

金氏は「日韓関係の不協和音が続くほど、韓国が害を被らざるを得ない構造なのに、つまらない反日感情をあおって国内政治用に利用している。これは日本も同じだ」と指摘し、「これは政界に大きなブーメランとして返ってくるだろう」と警告した。

 

林氏は「植民地の清算は被害国民に対する加害国の事実認定と謝罪が先行されなければならない」とした上で、「政治・経済分野でも韓国の弱さを利用し、植民地支配(の歴史)をごまかそうとする日本の態度はこれ以上許されない」と批判したという。

 

これを受け、韓国のネット上では

 

「日本の政治家の話かと思った」

〇 韓国の宿痾は、日韓関係史を「日本罪悪史観」」で塗り固めている点にある。

しかし、三権分立の一翼を担う立法府の長を経験した者には“それなりの”常識は在ったということである。

 

「この人たちが国会議長だったなんて恥ずかしい」

〇 韓国の反日世論を慮っても、現実の日韓関係史を知ればこのような発言にならざるを得ないということだ。

 

「許す前に謝罪が先じゃない?日本が過ちを認めないのに、何を許すの?」

〇 何度も言ってきたことだが、日韓関係史に遭って、韓国は韓国の、日本には日本の歴史に対する認識があり、それぞれに独自の解釈がある。

許すも許さないも議論の分かれることであり、その議論を超越し、国交開始を優先して外国との条約が結ばれる。

戦争当事国同士が戦後に締結する「講和条約」がそれであり、

新たに国家となった国と結ばれる、「平和友好条約」などがそれである。

1948年に建国された韓国と日本は1965年に。「(日韓双方の財産)請求権協定」で過去を清算し、「日韓基本条約」で国交を開始した。

「日韓基本条約」や「日米講和条約」「日中平和友好条約」がそれである。

これらの条約はラグビーで言う“ノーサイド”の意味合いが全てである。

 

「何も悪くないと意地を張る日本を許すことはできない」

〇 何が悪いか、何が良いかは個々の判断に拠るが、神ならぬ人間のすることには功罪 が相半ばする。

韓国の悲劇は、「日韓併合の真実」に目を背けることで始まっている。

日韓併合によって、朝鮮民族の過半を占めていた”奴婢階級”が開放された一事をとってみても日韓併合がすべて悪であったとは言えないはずだ。

北朝鮮が国旗に描く「水豊ダム」は日本企業の日本窒素が資金の総てを拠出し、日本の技術で建設された。

このような功績は朝鮮半島の所々方々にあるはずだ。

 

「過去にとらわれて未来を壊すのはやめよう」

〇 過去を反省することは、未来を拓くために必要なことである。

然し、過去に捉われることは、未来を創造するための障害となる。

韓国に在って、「反日」が鳴りをひそめる時、国力は伸長し、「反日」が姦しいとき成長が停滞する。

韓国人にとって、この現実を理解することが重要である。

 

「反日を克服してこそ未来がある。平和統一のためにも日本の協力を引き出さなければ」

〇 「反日」が“金の卵”を生み出す時代は既に去った。

朴槿恵大統領は、「統一は大当たり」の説明に際して、「統一の経費の4分の1は日本に負担させる」といっていたと記憶するが、文在寅は日本の財政支援なしで統一が可能と思っているのだろうか。

 

「日本より韓国に多大な被害を与えた北朝鮮と中国には何も言えない文政権」

〇 「日韓併合」の総てが“善”であったとは言わないが、水豊ダムなどのインフラ、近代的教育機関の充実、四民平等に代表される人権の確立etcなど良き面も多々あったといっている。

しかし、金日成が始めた朝鮮戦争は、朝鮮半島に“破壊と虐殺”しか齎さなかった。韓国にとっての悲劇は、米国を主力とする国連軍の支援を受けて、北朝鮮軍を鴨緑江の直前まで追い詰め、統一を目前にしながら、中国人民解放軍(共産党の軍隊)の参戦によって再び激戦が続き、38度線を境に分断を固定化させてしまったことにある。韓国国民が批難すべきは日本ではなく、北朝鮮の金一族であり、中国共産党であるはずだ。