増渕 賢一(ますぶち としかず)ブログ

日々の思うことや意見、活動を掲載します。

2016年05月

父君の“爪の垢”も後継していない“槿恵”
 
G7サミットに際して、議長国である日本政府は、
アジアアフリカ諸国の首脳に対して、
サミットに際して関係国の首脳会議への出席を招待した。
韓国の朴槿恵大統領はそれを蹴って、アフリカ・欧州へ旅立った。
 
そのことは、“冷笑”に留めるつもりだったが、
 
下の記事を目にするに及んで、一言苦言を呈したい。
 
韓国の存亡にとって重要なサミットを蹴って、
ウガンダ如きに“嘲笑”されるとは、
 
朴槿恵大統領閣下!
貴方は、偉大な父君の“爪の垢”も後継していない。
 
ウガンダが韓国の発表を否定「“北朝鮮との軍事協力中止”は事実でない」=韓国ネット「恥ずかしい」「韓国政府は世界一のおっちょこちょい」
Record china2016530()
 

2016530日、韓国・ニューシスによると、ウガンダ政府は29日、ムセベニ大統領が韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領との首脳会談で、北朝鮮との軍事協力を中止することに合意したとする韓国の発表について、「事実ではなく、プロパガンダに過ぎない」と否定した。

韓国大統領府の報道官はこのほど、「ムセベニ大統領が首脳会談の席で、北朝鮮との安保、軍事、警察分野での協力を中止するなど、国連安保理制裁決議を忠実に履行するよう指示したと述べた」と発表した。しかし、ウガンダ政府の副報道官は29日、「大統領が公の場でそのような支持をしたことはない」と明らかにした。副報道官は「仮にそのような指示を出したとしても、その事実が公表されることはない。つまり、韓国の発表は事実であるはずがない。そのようなことは国際政治の慣行だ」と説明した。

これについて、韓国のネットユーザーからは、韓国政府に対する批判的なコメントが多く寄せられた。

「韓国政府は世界一のおっちょこちょい」
「韓国政府の軽はずみな態度と無能力に改めて失望。国際的な恥さらし」
「朴政権は詐欺師の集まりなの?」
「国民にうそをつくためにアフリカに行ったのか?」
「恥ずかしい。海外旅行はもう終わりにして、国内の問題に取り組んで」
「国民の税金を無駄にしたと言われないように、なんとか成果を残したかったのだろう」
「ウガンダはつまり、これからも北朝鮮と交流を続けるということ?がっがり」
「ただ観光やショッピングをして帰ってきた方がましだった」
「朴大統領に投票した人たちを責めたくはない。きっと今ごろ、自分の手を切り取ってしまいたいほど後悔しているだろうから」

 
残念ながら、今日の記事に関する韓国のネットユーザーのコメントの反論する材料を私は持たない。
 
然し、“ポスト朴”にどのような人材がいるのか。
歴代国連事務総長の中で“最低”の評価を受ける潘基文が最有力候補であるとの韓国の世論調査を見る時、韓国人に同情を禁じ得ない。
 
そこで提案だが、
韓国の次期大統領には、「民主主義国家同士で戦争は起こらない」との歴史的現実・国際的常識の理解を“最低限の基準”として選出して欲しい。
 
 

百回言っても“嘘”は“嘘”
 
慰安婦問題は、朝日新聞がでっち上げた“嘘”
竹島問題は、李承晩の勘違いから起こった“嘘”
その李承晩の上海臨時政府は実体のない“嘘ともいえない絵空事”
金大中や盧武鉉の「太陽政策」も“嘘の塊”
 
大韓民国の真実は、朴正熙が主導した「漢江の奇跡」につきる。
現代の韓国は「漢江の奇跡」の余慶で存在しているに過ぎない。
そのことに気付かず、「反日」に血道をあげていれば、
韓国の将来はない。
 
島根県に「竹島歴史館」がオープンへ、祝賀行事に政務官ら出席=韓国ネット「韓国の領土を侵犯する行為」「うそも100回言えば真実に…」
Record china2016530()
 

2016529日、韓国・聯合ニュースによると、「竹島は日本の領土である」との主張を広報するための資料館が61日、島根県にオープンする。

竹島について調査・研究する施設「久見竹島歴史館」の開館を前に、29日、同施設内で祝賀行事が行われた。行事には、内閣府の酒井庸行政務官ら約60人が出席した。

「久見竹島歴史館」は、広さ約165平方メートルの木造平屋建てで、竹島に関する資料や住民の証言などが保管・展示される。小・中学生の教育にも活用される予定だという。

この報道に、韓国のネットユーザーからは反発の声が相次いだ。

「これはどう見ても韓国の領土を侵犯する行為。韓国政府は日本の侵略をただ『遺憾です』で済ませるな」

韓国国民は、韓国政府のプロパガンダに完全に洗脳されているが、一部の有識者や、政府関係者は国際法に照らして竹島が日本領土であることに気付いている。ゆえに、国際司法裁判所へ日本が提訴しても応訴しようとしない。
韓国政府としてできることは「遺憾」の表明をするにとどまる。
 

「日本が韓国から独島(日本名:竹島)を奪う方法は戦争以外にない。韓国は国際裁判で決着をつけることなど眼中にない。独島を侵奪することは韓国を侵奪すること。日本はもっと慎重に行動するべき」

韓国の竹島領有の主張が正しければ、堂々と国際司法裁判で決着をつければよい。しかし韓国はそれをしない。
日本が冷静沈着に行動し、間違っても武力で竹島奪還をしないと見きっているからだ。
 
「うそも100回言えば真実になる。日本はそのことをよく分かっている。そして、その現実に気付いてすらいないのが韓国」
誰に対して言っているのか。
「嘘も100回言えば・・・」と勘違いしているのは韓国政府の方であり、日本はそのことをよく分かっている。
だから、国際法的に竹島を放棄していないことを明らかにするため、“定期的”に領有権問題を提起している。
 

「韓国も対馬の領有権を主張する行事を開催しよう。そしたら朴槿恵(パク・クネ)を大統領として認める」

如何に朴槿恵大統領が無知であっても、竹島問題の本質ぐらいは理解しているはずだ。
仮に、李明博前大統領のように竹島を訪問すれば日韓関係がどの様になるかを認識している。
言いたくはないが、敢えて言えば、日本と断交状態になって困るのは韓国側である。そのことを韓国国民も知った方が良い。
 

「日本の蛮行は北朝鮮の挑発よりも危険。日本の蛮行に対しても、相応の代償を支払わせるべき」

何を根拠にこのような見解が成り立つのか。
自衛隊の実力からすれば竹島奪還作戦は容易に実行できる。
しかし日本はそれを意図もしていない。
如何に分からず屋の韓国でも共産圏に追いやるのは得策でないと考えているからだ。
 

「韓国政府の弱気な対応を見ていると、『独島は本当に日本の領土なのかも』と思ってしまう」

その推測は、ほぼ正確である。
韓国政府は「竹島は日本の領土とすでに気付いている」はずだ。
 
「どれだけ韓国を下に見ているんだ?無能な政府を持つと、国民は苦労する」
何度も言ってきたことだが、大韓民国建国当時から韓国はアイディンティティーが欠如していた。
それを補うためのプロパガンダが「反日」であった。
また、北朝鮮に対してレジティマシーで劣等感を抱いている。
その理由は、北朝鮮の金日成が抗日ゲリラの指導者であったという宣伝を信じ込んでいたからだ。
(北朝鮮の金日成は偽物であり、抗日ゲリラの首魁の金日成とは別人である)
さらに、韓国の初代大統領・李承晩は、上海にあった韓国臨時政府の首班であったと言っているが、上海における韓国臨時政府など当時の国際社会ではどの国も認めていなかったという事実がある。
ドゴールによるフランス臨時政府とはその点で大きく違っている。
つまり、「抗日」と言う一点で韓国・李承晩大統領は北朝鮮に劣等感を抱いていたと推測できる。
その様な背景で、大韓民国政府は李承晩大統領以来、必要以上に「反日」を強調せざるを得ない。
このような歴史的事実を知らない韓国国民は、政府のプロパガンダで洗脳され、その“反日の感情”は、政府によるコントロールが不可能な状態に陥っている。
更に、それを北朝鮮の意を受けた「従北派」が煽りに煽っている。
私が韓国“人”に同情する所以である。
 
 

オバマ大統領「広島訪問」異聞
 
オバマ大統領の広島訪問は“歴史的出来事”であった。
その波紋は、世界に広がっているようだ。
特に中国は、神経をとがらしている。
 
オバマ大統領の広島での献花と慰霊の姿勢は、
南京大虐殺のプロパガンダを色褪せたものにしてしまった。
 
強固な日米同盟を目の当たりにした中国の「五毛党」は、
見当はずれのコメントを寄せている。
 
「安倍首相が真珠湾に来なければ驚く」=オバマ氏広島訪問で米高官が意見、中国ネットが「南京大虐殺」以外に寄せたコメントとは?
Record china2016530()
 

2016530日、バラク・オバマ氏が米国の現職大統領として初めて広島を訪れたことを受け、米国では安倍晋三首相の真珠湾訪問に期待の声が高まっている。この報道に中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

中国新聞網は29日、日本メディアの報道を引用して米国の反応を伝えた。オバマ氏は27日午後に広島を訪れ、原爆で犠牲になった人々の慰霊碑に献花。同氏のスピーチや被爆者の男性を抱きしめる姿は多くの人の感動を呼んだ。記事によると、真珠湾攻撃から75年を迎えるにあたり米政府は記念式典などの準備を進めており、ある高官は「もし安倍首相が真珠湾を訪れないとしたら驚きを感じる」とコメントしている。

この報道に対し、中国のネット上には「安倍首相には南京大虐殺記念館に来てほしい」「真珠湾より南京が先」という声が多数見られたが、「オバマ大統領の広島訪問は歴史正視の手本を日本に示すためだったのだろうか?」「オバマ氏に来てもらったのに日本側が行かないのは失礼ではないか」「もし安倍首相が真珠湾に行くことになったら真珠湾攻撃について謝罪するの?」「日本も米国も政治目的がからんでいるんだろ」「米国の元軍人、日本の戦争経験者はどのように考えているんだろう」といった声も上がった。

 
記事中のコメントについて自論を述べる。
 
真珠湾攻撃75周年記念式典「もし安倍首相が真珠湾を訪れないとしたら驚きを感じる」
日本軍による真珠湾の軍事施設攻撃は、戦後「スヌーク・アタック」“騙し討ち”という評価で一貫していたが、近年では、対ドイツ戦争に参戦したかったルーズベルト大統領の陰謀であったとの説もある。
また、在ワシントンの日本大使館員の不手際で宣戦布告文書の“手交”が真珠湾攻撃に間に合わなかったが、ルーズベルトは連合艦隊が真珠湾を目指していることを把握していたとの数々の証言もある。
その傍証として、真珠湾で攻撃を受け、損害の責任を取らされ解任された太平洋艦隊司令官キンメル大将は、1999年には米国上院で、翌2000年には下院で名誉回復決議がなされている。
さらに、真珠湾攻撃は開戦初頭の作戦であり、攻撃目標は軍事施設に限られていた。軍人の犠牲と艦船の被害は甚大であったが、民間人の犠牲は微小である。
しかし、広島・長崎への原爆投下は勿論、東京をはじめとする各都市への絨毯爆撃は無辜の市民を攻撃対象としたものだ。
加えて、これらの作戦は戦争末期であり、その時点で日本軍は、既に組織的な作戦能力を欠いていた現実がある。
言葉を選ばずに言えば、真珠湾は“戦争”であり、原爆投下や絨毯爆撃は“虐殺”であった。
 
「安倍首相には南京大虐殺記念館に来てほしい」
いわゆる「南京大虐殺」は、原爆投下とパラレルの関係にある。
米国による原爆投下を正当化する為、「東京裁判」で初めて提起されたが、一時資料を検証した学者諸氏は「南京で大虐殺はなかった」と結論付けている。
江沢民時代から盛んに宣伝されている「南京大虐殺」は、東京裁判で提起された「南京大虐殺」を拡大再生産したものであり、中国によるプロパガンダ以外の何物でもない。したがって、ご希望には添いかねる。
 
「オバマ大統領の広島訪問は歴史正視の手本を日本に示すためだったのだろうか?」
そうではない。
日本は原爆による唯一の被災国であるが、米国は原爆を実戦で使用した世界唯一の国である。
その責任は未来永劫語り継がれるものである。
また、オバマ大統領は、米国の大統領として「プラハ演説」で核廃絶の理想を高々と謳い上げた。
しかし理想を現実化することは不可能に近い。
したがって現在の核保有国の指導者が原爆の被害の悲惨さを知ることにより、核兵器の実戦使用を躊躇い、先制攻撃に使用することの無いよう知らしめる意味合いがあったのだろう。
 
「オバマ氏に来てもらったのに日本側が行かないのは失礼ではないか」
安倍首相が、真珠湾訪問を躊躇うとすれば、それは「スヌーク・アタック」との「米国民の誤解」の存在が要因ではないのか。
日米戦争に至る歴史を検証し、日米双方が事実を確認することができる時代が来れば日本の首相が真珠湾を訪問し、戦没者・米国の英霊を慰霊することに何の障害もない。
そして、「フーバー大統領回顧録」が公にされた今日、その時に至ったと言えるのかもしれない。
 
「もし安倍首相が真珠湾に行くことになったら真珠湾攻撃について謝罪するの?」
日米戦争については、1951年9月のサンフランシスコ平和条約で“ノーサイド”になっている。いまさら謝罪をする必要性はない。
但し、米国高官が靖国神社に参拝し、護国の英霊に敬意を捧げるのと同様、アリゾナ記念館に眠る米国の英霊に敬意を捧げることは“当然”のことである。
 
「日本も米国も政治目的がからんでいるんだろ」
オバマ大統領の広島訪問は、
一義的には、日米戦争の完璧な清算、“わだかまり”の完全な払拭である。
二義的には、オバマ大統領の「核廃絶の理想」の再確認と世界へのアピールであろう。
それは政治目的と言えるのだろうが、中国が行う「南京大虐殺」のプロパガンダとはその価値は雲泥の差である。
 
「米国の元軍人、日本の戦争経験者はどのように考えているんだろう」
ペリリューの戦闘で玉砕した日本軍将兵を、太平洋艦隊司令官ニミッツ提督は、
「この島を訪れる、もろもろの国の旅人たちよ。
あなたが日本の国を通過することあらば伝えてほしい。
此の島を死んで守った日本軍守備隊の勇気と祖国を憶うその心根を……
とペリリュー島の慰霊碑に賛辞を寄せている。
日本の撃墜王・坂井三郎氏は戦後、米国の退役軍人等に度々招待され、その武勲を讃えられている。
太平洋の戦闘で、最も激しい戦いであった「硫黄島の戦闘」は、米海兵隊の武勲を讃えると共に、硫黄島守備隊司令官栗林中将はじめ守備隊をも讃える映画まで制作されている。etc.である。
 
 

日米安保は、もはや“ビンの蓋”ではない
 
今を去る75年前、日米は太平洋を舞台に相戦った。
しかし今日、日米は最も深いきずなで結ばれた同盟国である。
 
アジアの平和と安定のために、日米同盟が果たす役割は限りなく大きい。
朝鮮半島有事は言うに及ばず、
南シナ海からインド洋に至るまで、
その海域の沿岸諸国は、日米同盟軍のプレゼンスを期待している。
その期待に応えての海自艦の沿岸諸国への寄港だ。
 
ベトナム、海自艦へ異例の厚遇 2度目の寄港、中国牽制
朝日新聞デジタル 5月29日()
 
海上自衛隊の掃海母艦「うらが」と掃海艦「たかしま」が29日、ベトナム中南部カムラン湾に寄港した。同湾はベトナムの最重要軍事拠点。政府は外国船の入港を厳しく制限してきたが、海自艦の寄港は今年2度目。異例の厚遇で日本への信頼を示し、中国と領有権を争う南シナ海問題で連携を図る狙いだ。
 
2隻はバーレーンでの国際掃海訓練に参加後、補給のために寄港した。同湾は中国とベトナム、フィリピンなどが領有権を争う南シナ海の南沙諸島や西沙諸島に近い。冷戦時代は旧ソ連軍が使用した。
 
ベトナムは同湾に今年3月、国際港を開港。日本やシンガポールなどの友好国を招き、間接的に中国を牽制している。4月には日本の艦船として戦後初めて、海自護衛艦「ありあけ」と「せとぎり」が寄港した。
 
ベトナムのグエン・スアン・フック首相は28日、東京で安倍晋三首相と会談。日本からの巡視船提供など、南シナ海問題で協力することを確認した。
 
この際、インドシナ半島の歴史を振り返りたい。
 
清仏戦争
越南(ベトナム・ラオス・カンボジア)の領有権を巡って、18848月~18854月にかけて「清国」と「フランス」の間で争われた戦争が「清仏戦争」である。
清仏戦争によって「清国」は、朝貢する国々の認識を宗属関係から、領有権の意識に目覚め、李氏朝鮮を巡る「日清戦争」の遠因ともなったと認識される。
 
(フランス)領インドシナ
清仏戦争に勝利したフランスによって、1887年から1954年まで、インドシナ半島東部(現ベトナム・ラオス・カンボジア)はフランスの植民地とされた。
 
仏印進駐
仏印進駐とは、第二次世界大戦下におけるフランス領インドシナへの日本軍の進駐のことを指す。
1940年の北部仏印進駐と、1941年の南部仏印進駐に分けられる。
南部仏印進駐は日米関係の決定的な決裂をもたらした、太平洋戦争への回帰不能点であると評されているが、日本軍の進駐は、フランスのヴィシー政府との合意の下で行われた。北部仏印進駐は支那事変の一環とし行われたようだ。
 
援蒋ルート
近年、ベトナムのハノイと中国の昆明を結ぶ鉄道が再開されたというニュースと見た。
インドシナ半島東部を植民地としたフランスはさらに中国に触手を伸ばし、建設したのがこの鉄道であったが、大東亜戦争、中越戦争などの影響で断絶されていたのだろう。
1980年代頃、昆明を訪問したことが有るが、昆明の旧市街はフランス風のコロニアル建築の建物が立ち並んでいた。
この鉄道が、支那事変における蒋介石・国民党軍の支援ルートでもあった。
 
ベトミン
正式名称はベトナム独立同盟会。ベトミンは、1941519日に正式に結成され、フランス植民地からの独立を求め第一次インドシナ戦争を戦ったベトナムの独立運動組織である。ホー・チ・ミンが結成して主席となり、ヴォー・グエン・ザップおよびファム・ヴァン・ドンがともに指導した。
また近年、佐藤守(元南西航空混成団司令・空将)は、自著でベトナムのフランスからの独立戦争に少なくない旧日本兵が協力したと発表している。
 
インドシナ三国独立
ベトミンの独立戦争勝利によって、ベトナム北部に共産党の支配するベトナム民主共和国(北ベトナム)が建国されたことに伴い、
ラオスは1949年ラオス王国として、
カンボジアも1954年カンボジア王国としてフランスから独立した。
また、フランスはベトナムの南半分に、1949年、自国の影響下とするベトナム国(南ベトナム)を建国させた。
さらに、1955年、冷戦の激化に伴い、南ベトナムに対する支援国はフランスから米国に移り、米国はベトナム共和国を建国させた。
その結果、北緯17度線を挟んで南北分断が固定化された。
 
ベトナム戦争
米国の影響の強いベトナム共和国建国を受け、南ベトナムでは、北ベトナム政府を表看板とする共産主義諸国が支援する南ベトナム解放民族戦線によるベトナム共和国政府と同政府を支援する米国を相手とする戦争「ベトナム戦争(1960 - 1975年)」が勃発、サイゴン陥落で反共政権が崩壊するまで激しい内戦が続いた。
1975年、ベトナム民主共和国の指導下にある南ベトナム共和国臨時政府が南ベトナムを掌握、1976年にベトナム民主共和国へ吸収されることでベトナムの独立闘争は終焉した。
しかし、その過程で共産主義国家から脱出するベトナム人が大量発生し、1981年にはボートピープル問題が国際問題化した。
 
中越戦争
中華人民共和国とベトナム社会主義共和国の間で1979年に行われた戦争が中越戦争である。
大量虐殺を行ったカンボジアのポルポト政権はベトナムの侵攻で崩壊。
カンボジアを支援していた中国はこれに対して、ベトナムへの「懲罰行為」と称した軍事侵攻を開始。敵主力の留守を突く形で侵攻した中国軍は、大きく優越する戦力で守備隊を圧倒しようとした。
しかしベトナム戦争で実戦経験を積み、装備にも優れたベトナム軍相手に、中国軍は多大な損害を出して1か月足らずで敗退した。
中越戦争に在って、ベトナム軍は、ソ連製兵器や米国軍からの戦利兵器など近代化された兵器が装備されていたが、中国軍は第2次大戦時の兵器に留まっていたことが敗戦の原因とされ中国によるその後の兵器近代化を促進させる契機となった。
 
カンボジア和平会議
カンボジアはシアヌークを国王としていたが、1970年クーデターによりシアヌークは追放されロン・ノル将軍による軍事政権が誕生したが、その後も内戦は収まらず、クメール・ルージュ(ポルポト政権)がカンボジアの実権を握ることとなり、クメール・ルージュによる大量虐殺(キリング・ワールド)の出現を見た。
カンボジアの和平実現は、パリ会議に因ったが、その端緒は、わが渡辺美智雄先生が主導した「東京会議」であったことを忘れてはならない。
 
カンボジアPKO
自衛隊の海外派遣が初めて行われたのがカンボジアPKOであった。
1992年(平成4年)9月以降、自衛隊が国際平和協力法に基づいて国際連合平和維持活動(PKO)の一環として、カンボジアへ派遣された。
その際の裏話であるが、
「自衛隊のPKO部隊は、ポルポト派の残存部隊と遭遇しそうになり、自衛隊は“たこつぼ”を掘り、勢力に勝るポルポト派を迎え撃とうと準備したが、ポルポト派は、自衛隊と認識して、自ら衝突を避けた」という。
インドシナの人々にとって、フランス植民地軍を数週間で制圧する力を持った日本軍の記憶が強烈であり、日本軍の後裔である自衛隊を畏怖していたゆえの遭遇回避だともいわれている。
 
そして米越接近
中国、米越接近けん制 「地域安定に活用を」
日本経済新聞2016年・523
 
【北京=永井央紀】中国外務省の華春瑩副報道局長は23日の記者会見で、米国のベトナムに対する武器輸出解禁について「地域の平和と安定に役立ててほしい」と述べ、中国への対抗措置として使わないよう暗にけん制した。ベトナムと関係改善を模索中であることに配慮し「米越の正常な協力関係の発展は喜ばしい」と繰り返し、直接的な反発の表現は避けた。
 国営新華社(英語版)は22日配信の評論で「米越の関係改善は地域の安定を脅かすべきではない」と強調した。
 習近平指導部は南シナ海の軍事拠点化をめぐって米国と対立するなか、周辺国との関係改善を急いでいる。領有権問題を抱えるベトナムとも高官の相互派遣による関係修復中で、習国家主席自らも昨年11月に自ら訪越した。今年に入り、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長の特使と会談し「中越は運命を共有している」と伝えた。
中国が敢えて非難を避けるほど、米国とベトナムの接近は東南アジアの軍事バランスにおいて重要な出来事であった。
そして、
オバマ大統領のベトナム訪問であり、日本とベトナムの接近である
 
 

韓国人よ“目を覚ませ”
 
日本人の処世訓に、
「与えた恩は忘れろ、受けた恩は忘れるな」と言うのがある。
 
韓国人の思考は、
「恨みは千年忘れない」ということだと、
朴大統領自ら教えてくださる。
 
日・韓どちらの態度を取る方が、国際関係を潤滑に進められるか、
よ~く 考えてみた方がよさそうだ。
 
オバマ大統領、韓国人被爆者に言及するも慰霊碑には訪れず=「韓国より日本ということ」「歴史は国民と歴史学者が判断する」―韓国ネット
Record china2016528()
 

2016527日、韓国日報は、オバマ米大統領が広島平和公園を訪れ、スピーチで韓国人被爆者に触れたものの、韓国人被爆者の慰霊碑には訪問しなかったと伝えた。

27
日、広島平和公園を訪れたオバマ大統領は広島平和記念資料館を約10分間見学し、原爆死没者慰霊碑に献花した後、黙とうした。オバマ大統領は続いて約17分間のスピーチを行い、この中で多くの朝鮮半島出身の人々が原爆によって命を落としたことにも触れた。これを受け、韓国外交部当局者は「現職の米国大統領として初めて広島を訪れ、韓国人原爆犠牲者を明示的に哀悼したことを高く評価する」と述べた。

一方、オバマ大統領は慰霊碑から約3分の距離にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑には訪問しなかった。26日に訪日していた韓国の原爆被害者広島訪問団は、これについて残念さを隠せなかった。「韓国人原爆犠牲者慰霊碑を訪問し、謝罪しなければならない」と書かれたオバマ大統領宛の書簡を用意していたが、手渡すことができなかったという。

この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「軽く扱われるのは韓国に金がないからじゃないのか?」

人間の尊厳は、金で量れるものではない。
価値を金で量ることが、人間の尊厳を金で量ることこそが軽蔑に値する。
キリストは「人はパンのみで生きるものにあらず」と言ったが、その意味は「人は生きるためにパンが必要だが、パンのみにこだわることは人の尊厳を損なうものだ」ということであろう。
 
「韓国政府に外交力がないということだ」
安倍首相は、G7サミットの関連行事としてアジア・アフリカの首脳を日本に招待した。韓国の朴大統領は招待に応じずアフリカ諸国歴訪に旅立った。
「外交力の有る無」以前に、外交をする意欲がないのではないか。
 
「こんな時に韓国の政治家たちからは何の声も聞こえない」
朴大統領のアフリカ歴訪を取りやめ、日本訪問に変更しG7関連行事に出席しても、国際的に無理な注文をする韓国民の要望は実現不可能であることを、与野党の政治家は承知しているから、無責任な意見を発することができなかったのだろう。
 
「米国に謝罪を求めるより先に日本に謝罪を求めなければならない」
平和な状態であれば、緻密に詳細に被害者の保証は可能だが、近代戦争は“総力戦”であり、戦争当事国の国民総体が被害者でもあり加害者でもある。
好むと好まざるにかかわらず、第2次大戦時に朝鮮半島は日本国の一部であり、朝鮮半島出身者も日本国民であった。敵国側から見れば、日本人が加害者であれば、朝鮮半島出身者も加害者の一員である。
 
「いつまで米国に期待しているのだ」
どういう意味で言っているのか。
韓国は米国に見捨てられて韓国が立ちいくとでも思っているのか。
日本や韓国の生きる道は米国と協調しつつ自国の国力を高める以外に選択肢はないことを知るべきである。
 
「米国は日本とうまくやろうとしている訳で、韓国とうまくやろうとしている訳ではない」
米国は、日本と韓国の連携を望んでいる。米国は自ら仕組んだ“ディバインド&ルール”「竹島問題」や「慰安婦問題」を口の端に乗せることはないが反省しつつある。
韓国が、米国の意図を読めず、対日批判を続ける限りその悪影響は韓国自体が蒙らなければならない。
 
「私たちは米国とは血盟関係だと思っているが、米国が考えている同盟関係のレベルが、韓国と日本で違うということだ」
朝鮮半島有事に際して韓国を守るために、米韓同盟だけでは不十分であり、兵站基地としての日本が不可欠であると米国は冷静に判断している。
在韓米軍の存在は、一義的に朝鮮半島有事に対して存在し、朝鮮半島での戦力優位が日本防衛の基礎でもあると考えている。
そのような戦略に、私も同感している。
朝鮮半島有事を避けるためにも日・米・韓の三国同盟が欠くべからざるものであることを韓国人が自覚しなくてはならない。
 
「歴史に関することは、国民と歴史学者の判断によることになる。『どちらが正しいのか』『謝罪の有無』は問題ではない」
その通りだが、韓国人に今更日本語を学べと言わないが英語やフランス語を学んで、「真実の歴史」に触れることを希望する。
「ハングル文での主張」が誤りとは言わないが、韓国の言語の語源が「漢字熟語」であるために「ハングル文」では、歴史の真実をくみ取ることが出来かねるのではないかとの懸念があるからである。
 
「過去の一時期において、国を失った事への代償がこんなにも深いということだ」
何でもかんでも「日韓併合」に結び付ける態度が韓国人を矮小化させているのではないか。
1945年から韓国は3年間、日本は7年間米国による占領を経験した。
好むと好まざるとに拘わらず、戦後の日韓の歩みはアメリカンスタンダードの民主主義の下にあった。
韓国に有っては独立直後に朝鮮戦争があり戦争の3年間で国土は灰燼に帰した。
つまり、日本は1972年から、韓国は1953年から、戦争によってすべてを失った時点からスタートした。
そしてその後64年間を経過して今日を迎えた。
その間、いち早く復興を遂げた日本は、韓国の復興を手助けしたのである。
「一時期に於いて、国を失った代償は・・・」などと大戦以前のノスタルジアに浸っていられる場合ではない。
 
 

↑このページのトップヘ